最初の家

きっかけ
 同期入社した主人と結婚して、私の職場の近くに新居を探し快適な生活をしていましたが、2ヶ月もしない内に組織変更があり、私の部署は、本社に移動になってしまいました。(職場結婚して、別々の部署に異動があるのは普通だと思いますが、別々の場所にいる夫婦を同じ部署にする会社があるのでしょうか?まぁ、あったんですけどね。)
 バスで10分の距離から、1時間半位かかるようになってしまい(行きは車で一緒に出勤できるので、4〜50分ってところなんですが、帰りは、バスになりしかも乗り換えがあるのでそれくらいかかってしまいます)、家事に焦りが見え始めました。その上、新しくなった上司の指示(無意味な残業を要求するんです)に納得がいかず、1年足らずで退職することになりました。私としてはすぐにでも辞めたかったんですが、その上司の「旦那さんも同じ会社にいることだし、変な辞め方はできんよね〜。」って脅しの言葉で、私の後を引き継ぐ人の入社を待って、ちゃんと引き継ぎもして円満退社しました。
 時間がなくて行けなかった産婦人科に行ってみると、妊娠していることが解りました(こんなことなら、辞めずに産休をもらうんだったと思っても後の祭りです)。
 DINKSって言葉が流行の時期で、私達も当分2人だけの生活を楽しもうと思っており、KIDSは予定外でした。
 主人一人の給料での生活はかなり厳しく、出産までの短期間でもと求職活動をしてみたものの、妊婦にかけられる人事担当の言葉は、「産んでからもう一度おいで。」でした。
 働けないんだったら、家計を切り詰めるしかありません。家事に精を出し、インテリアにも安く凝ろうとインテリア雑誌を買ったら(今なら図書館で借りますが、当時はそんなことも知りませんでした)、そこに住宅メーカーの広告と資料請求のはがきが付いていました。それを送ってみたら、すぐに3社ほど来られました。
 モデルハウスの案内、土地の案内等色々してもらいましたが、話す程に私達の建てる気のなさに2社が脱落、残って熱心に勧めてこられたのがセキスイハイムの営業O氏でした。

ハウスメーカー決定
 O氏は24歳、私と同じ年だった気安さもあって、色々な無理難題を言ってみました。私は仕事を辞めたばかりで時間を持てあます専業主婦、考える時間は無限にあります。インテリア雑誌を片手に、夢は膨らむばかりです。
 当時の主人は、借家思考で、家を建てて借金生活になるよりも、気に入ったアパートを転々とし、生活を楽しんで、最後は実家に帰れば良い位に思っていました。私も、長男の主人が家を建てるとは思っていなかったので、ひやかし気分でモデルハウス見学をしていました。
 それでも、見ていく内にその気になってくるものなんですよね。
 セキスイハイムのアバンテという商品に惚れ込んでしまいました。
 アバンテに惚れ込んではいるものの、別段家を建てることに急を感じているわけでもない私達の要求は増すばかり、O氏も最後まで、私達が本気で家を建てるのかどうか心配していたと思います。
 決め手は、消費税導入の前年だということと、薄給では、何年働いても貯金はできそうにないので、共稼ぎで遣う暇もなく貯まった僅かな資金を頭金として有効利用しようということでした。

間取り決定        
 私達の希望は、

 ・トップライトのあるお風呂(夜空が見えるように)
 ・トップライトと家事コーナーのあるキッチン(家計簿を付けたりアイロンかけや簡単な裁縫ができるように)
 ・ピーリングを張った玄関とリビング
 ・玄関から階段とリビングとダイニングの間にアーチの仕切
 ・広いLDKと居室
 ・洗濯室の蛇口からお風呂の水が使える事(お風呂の残り湯が使えるように)
 ・将来的に仕切れる子供部屋(6畳2間にできるように)

工事

某月某日、地鎮祭を執り行った。

当初は、節約の為にしない予定だったのですが、
両親の希望で(費用を持つからと説得され)、しました。

現在は全て建ち揃った区画ですが、
当時の南側区画はまだ更地だったのですね。 


ユニット工法なので、一日で一気に建ち上がります。



















地鎮祭でお祓いしたときに頂いたお札は、
ちゃんと屋根裏に納められていました。


    

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