なつ・めぐの冒険旅行?


冒険と言うのかどうか?
寧ろ遅きに失した位ですが、1998年10月、なつ・めぐ2人で初めて電車に乗りました。
めぐちゃん小5(10歳)、なっちゃん小3(8歳)の秋です。


主人の実家にはいつも車で行っています。時々なつ・めぐだけお泊まりして電車で帰ってくることはありますが、
その時は、主人の父が広島駅か横川駅で、可部線に乗り換えさせてくれるので、
2人だけで乗り換えまでするのは初めての経験です。
冒険にワクワクして平気ななつ・めぐに対して、不安なのは私達夫婦の方です。
2人には、「可部駅まで車で送って、おじいちゃん家に先に行っておくから気を付けていらっしゃいね。」
「乗り換えが解らないときは、駅員さんに聞くのよ。」「知らない人に付いて行っちゃダメよ。」
時刻表を渡して、「これに乗って、ここで乗り換えて、でもこれに乗れなくても慌てなくても大丈夫だからね、次にまたすぐ来るからね。」と何度も念を押しました。

可部駅に送ってきました。
2人が電車に乗るまでは、見ておくからと言っていました。
まず、めぐちゃんがなっちゃんにお金を要求しています。
運賃表を見て、「海田市」までの値段を確認しています。
お金を入れています。
ここで私、「子ども料金を押すのよ。」
無事2人分の乗車券が買えました。
安心したなつ・めぐは、売店で旅のお供の「お菓子」を仕入れていました。
改札で切符を切ってもらっていました。
まだ電車も来ていないのに走り出す2人。

ここで2人に手を振ってお見送りをした後、私は車に戻るフリをして姿を消し、
発車ギリギリの時間に端の車両に搭乗しました。
車内の2人は、すっかりくつろいでお菓子の食べ放題です。
そして、乗換駅の横川駅に着きました。
横川駅

横川駅構内図


可部線は5番線に着いて、山陽本線か呉線は2番か3番線辺りから出るはずでした。
乗り換えには一度地下に降りて上がらないといけません。なつ・めぐが降りて行ったのを確認し、充分時間を取って私も降りました。
そうしたら、降りたところで、走って引き返している2人にバッタリ遇ってしまいました。
「お母さんどうしたん?」って聞かれて返答のしようもなく、「心配だったから来てみたんよ。」と言うと、
横川駅で待っていたのかと納得してまた走り去ろうとするので、「そこじゃないよ。向こうよ。」と一応教えました。
彼女達は、私が付いてきているとは知らないので、そのまま普段の行動を取っているようです。
ヒヤヒヤしながらその後も観察していると、
山陽本線の岡山行が来たのに乗らず、駅員さんを探している様子が見えましたが丁度いらっしゃらず、
考えためぐちゃんは、運転席の窓をノックしていました。llllll(-ω-;)llllll
それで目的地に着く事が解った2人は、安心してそれに乗り込みました。
今度の車内は混んでいたので、お菓子を食べるゆとりはないようでしたが楽しそうに海田市で降りていきました。
時間をおいて私もゆっくり実家に行くと、すでに着いていた2人が今回の冒険話を楽しそうに報告してくれました。
海田市駅
なっちゃんはめぐちゃんに任せっきりで、失敗がある度に「めぐちゃんたらね・・・・」って文句を言いますが、
めぐちゃんの方は姉としての責任感がある為か、いくらか緊張していたらしいです。

しかし、追跡なんてなかなかできるものじゃぁありません。
特に子どもは、行動が予想外でとっぴなので今回も失敗してしまいました。世の探偵さんの偉大さを再確認です。

後日談
なっちゃんは、この3年後位、6年生だったと思いますが、一人で実家に行きました。
乗り換えはちゃんとできていました。
方向もあっていたのです。
ただ、携帯から電話があった場所は海田市を過ぎた電車の中。
急行に乗ったらしく西条まで止まらないと解った彼女は、パニックになって電話をしてきました。
しかし、車内での携帯の使用を車掌さんに注意されたそうで、急に電話を切られたこちらまで慌てさせる始末です。
結局は、その注意を受けた車掌さんに事情を話して、西条で降りて広島行きに乗り換えて、海田市で降りたそうです。
長〜い、一人旅となりました。
それ以来、一人で行こうとはしないなっちゃんです。
めぐちゃんと一緒にいると偉そうですが、一人では方向オンチのなっちゃんです。

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